一般的に外気温-4℃を下回ると水道凍結のリスクが高まります。入居中の部屋であっても夜間は凍結する可能性がありますので水抜きすることをおすすめします。(水抜き作業をしない場合はもちろん、水抜をしての凍結でも解氷作業は原則入居者様負担となりますのでご注意ください。)
入居中の夜間水抜きは次の簡易的な方法で十分効果がありますが、-20℃以下等気温が大幅に低下する場合や、長期間部屋を空室にする際は、入居者様の判断にて本格的な水抜きをお願いたします。
水抜きの際に戸惑わないように事前に、お住まいの物件の「水抜き栓の場所」「水抜き栓の種類」「各吐水栓付近の水抜つまみの場所」等を事前に把握しておくと安心です。
簡易的な水抜き方法
[水抜きの方法]
- 元栓を閉める。(通常、脱衣室やトイレ等水廻りに御座います)
- 台所、浴室、洗面台、洗濯機給水の蛇口を開ける。
- 水が出きったことを確認し蛇口を閉める。
- トイレのロータンク内の水を全て流す。
[水を出す方法]
- 台所、浴室、洗面台、洗濯機給水の蛇口が閉まっていることを確認する。
- 元栓を開ける。
- 台所等で蛇口を開けて水が出ることを確認する。(初めて水を出すときはエアーが噛んでいるため勢いよく水がでますので水はねにご注意ください。)
本格的な水抜き方法
[水抜きの方法]
- 元栓を閉める。
- 台所、浴室、洗面台、洗濯機給水の蛇口を開ける。
- 下記の写真を参考に水抜きつまみを全て外してください。(一般的に台所のカラン、台所の扉内、洗面台の扉内、浴室のカラン、洗濯機カラン、給湯器下部等につまみがあります。)
- トイレのロータンク内の水を全て流す。
- シャワートイレの水抜きをしてください。(メーカーや品番によって水抜き方法が違うのでインターネット等でメーカー、品番等を入力して調べてください。)
- 台所の排水口、洗面台の排水口、浴室の洗い場・浴槽の排水口、洗濯排水口に不凍液を入れてください。
- トイレのロータンク、便器内にも不凍液を入れてください。
- ブレーカーは落とさないでください。
[水を出す方法]
- 台所、浴室、洗面台、洗濯機給水の蛇口が閉まっていることを確認する。
- 水抜き時に外した各つまみを必ず閉める。
- 元栓を開ける。
- 台所等で蛇口を開けて水が出ることを確認する。(初めて水を出すときはエアーが噛んでいるため勢いよく水がでますので水はねにご注意ください。)
- 出来る限り各所の水を出して漏れがないか確認してください。
オール電化(電気温水器設置)物件の水抜
電気温水器の水抜は一般の方には難しく、基本的に水(お湯)を溜めたままにして頂いております。
先に説明した「簡易的な水抜方法」の操作だけしていただきブレーカーは下げずに外出して下さい。
蓄熱暖房器は通電する時間帯のタイミングが合わないと帰宅後当分暖が取れない可能性もございますので、暖房を入れたままにすることをお勧め致します。その際、脱衣室・トイレ等水廻りに暖気が行くようにドアを開放しておくとより凍結の心配が御座いません。
水抜の考え方
水は水温が0℃以下になると凍ります。凍ることによって体積が膨張し、場合によっては水道管を破損します。
水道管を破損させないためには・・・
- 水を0℃以下にしないようにする
- そもそも凍結する水を無くす
・・・ということが対処法となります。
上記を踏まえ作業を行うのですが、簡易的な水抜方法で水を抜いても水道管内にはまだ水が残ってしまいますので、保温することも大事になります。(元栓を閉めるだけでも、まったく水抜作業をしないよりはかなりの効果が有ります)
- 室内の暖房をつけっぱなしにして室温が0℃以下にならないようにする
- 水廻りが特に凍りやすいので、浴室や脱衣室のドアを開け、居室の熱が循環するようにする
- 脱衣室にサーモ付きの電気ヒーターを置く(転倒防止装置付きは必須、近くに燃えやすいものが無いか確認もお願いします。オイルヒーターであればなお可)
- 給湯器などは電源をいれたままにし凍結防止ヒーターを作動させる
- 温水洗浄便座などもコンセントは差したままにし、温水をためておく
- 便座ヒーターも作動させておき、便フタも閉め、便器内を保温しておく
・・・等も効果的です。
毎日の手間や費用対効果も考え、十分な対策をして寒い冬の凍結事故を防ぎましょう!